このホームページを通して会員相互の交流が一層深まり、活動の場が広がることを願います。
午前11時、司会を務める仁田淑子さん(38回生)が開会を宣言し、第33回しらはぎ会総会が始まりました。
◯会長挨拶
冒頭の挨拶で山本永子会長は、高校卒業後、長い時が経てもなお同窓生がつながっていることの喜びや今日行く所があることの幸せについてユーモアを交えてお話しました。また、同窓会活動にあたっての自身のモットー「できる人ができる時にできることを」を紹介し、会員の協力に謝辞を述べ、最後に自作の短歌を披露しました。
「しらはぎの会に集いて華やかに 繋がり広げ元気に暮らす」
◯来賓挨拶
続いて、同窓会名誉会長でもある松本直己浜松北高校長が、最近の北高生の様子を話され、ある機会に反則行為で話題となった日大アメフト選手の記者会見でのNHKの報道姿勢について、女子生徒がNHK当事者に質問したエピソードに触れ、その視点の鋭さに感心した旨を話されました。また、鈴木敏弘同窓会会長からは男女共同参画に絡めた女性の社会進出についてのお話がありました。
◯来賓・恩師紹介
ご挨拶されたお二人のほか、来賓の川島通子同窓会副会長としらはぎ会担当教諭の藤村明弘先生が紹介され、さらに恩師の中村明先生、長谷川勝先生、中村国男先生、山下巌先生が紹介されました。
しらはぎ会総会は、議事、講演会、懇親会の三部構成になっています。
議事終了後、講演会の始まりです。
今回は「聞いてびっくり!漢字の成りたち ~漢字教育士による『白川文字学』入門~」と題し、漢字教育士でラジオやテレビでも活躍されているBret Mayer氏と同じく漢字教育士で浜松北高37回卒業生でもある古澤英一氏による講演会が行われました。白川文字学とは故・白川静博士(立命館大学名誉教授)によって確立された漢字学で、その成り立ちを甲骨文等の古代の文字から説き起こすことにより、漢字につながりを持たせて学びます。講演会では、さまざまな漢字の元の象形から今の漢字を連想させるクイズ形式で聴講者を引き込み、文化的背景などの説明を加えながら漢字のつながりを説明してくださいました。
「人」は人と人が支え合っているのではなく、人が横を向いて立っている様子を表していること、また母校の浜松北高の「北」は人が背中を向けて立っている様子を表していることなどをユーモアいっぱいに話され、会場を大いに沸かせていました。
講師を務めた古澤英一氏が主宰する「文字処しゐする」のWebサイトにもこの時の様子が紹介されています。
http://mojidokoro.jp/wp/?p=1155
講演会の後は、食事を楽しみながらの懇親会です。
乾杯のグラスにはキウイフルーツ酢。中村国男先生のご発声に、会場の皆さまが声を合わせました。
料理は前回に引き続き「健脾利湿」をテーマとした中華薬膳料理。グランドホテル浜松の岡部悟総料理長がこの春に黄綬褒章を受章されたことも紹介されました。
料理に舌鼓を打ちながら、しばし歓談です。同窓生との久しぶりの再会にほころぶ笑顔が会場のあちらこちらに見られました。思い出を共有する古い友人たちと話していると、これまでの年月を一瞬に飛び越えて、その頃の自分に戻れてしまうから不思議です。
続いて、次回しらはぎ会総会幹事の39回、40回生の皆さまから抱負が語られました。
37回、38回生の幹事からもご挨拶いたしました。
最後に全員で校歌を歌い、第33回しらはぎ会総会はお開きとなりました。
お越しいただきました同窓生の皆さま、また残念ながら今回は出席がかなわなかった皆さまからも、幹事学年の私たちに温かい励ましのことばをいただきました。この場をお借りしてお礼申し上げます。
2年後のオリンピックの年に、また多くの皆さまとお会いできることを楽しみにしております。
文責:鈴木雅乃(38回)